セルフケア
【深呼吸・息苦しさ】息を吸った時に背中がツンと痛む方に、胸郭を広げて背中をラクにする整え方

「大きく深呼吸をしようとすると、背中にツンとした痛みが走る」「息を吸い込んだ時に胸や背中が広がりにくく、息苦しさがある」と感じたことはありませんか?
内科的な検査で異常がない場合、このような痛みの多くは背骨(胸椎)や肋骨周りの筋肉(胸郭)がガチガチに固まっていることが原因で起こります。
呼吸は肺だけでなく、胸を囲む「肋骨」や「背骨」が風船のように膨らんだり縮んだりすることで行われています。
今回は、呼吸時に背中が痛むメカニズムと、息を深く吸い込めるようにするための胸郭のストレッチ・整え方をご紹介します。
なぜ「息を吸う」と背中が痛むのか?
息を吸い込む際、体内では肋骨が外側・上側へと広がり、それに伴って背中側の関節(肋椎関節・胸椎)がわずかに動きます。
デスクワークによる胸郭の固着: 前かがみの姿勢が長く続くと、肋骨と肋骨の間にある筋肉(肋間筋)や背中の筋肉が縮んだまま固まり、胸郭の伸縮性が失われます。
肋骨関節の可動域低下: 息を吸って胸が膨らもうとした際、固まった背中の関節がスムーズに広がらず、無理に引き伸ばされることでツンとした痛みが発生します。
自律神経の緊張(浅い呼吸の悪循環): 呼吸が浅くなると交感神経が優位になり、背中の筋肉がさらに緊張するという悪循環に陥ります。
呼吸を楽にする3つの「胸郭セルフケア」
1. 肋間(肋骨の間)の横伸ばしストレッチ
頭の後ろで両手を組み、息をゆっくり吐きながら体を真横に倒します(脇腹から肋骨の側面を伸ばす)。倒した姿勢のまま「鼻から息を大きく吸い込み」、縮んでいた肋骨の間を内側から広げましょう(左右各15秒)。
2. 背中を丸めて伸ばす「抱きかかえ呼吸」
自分の肩を両手で抱きかかえるように交差し、背中を軽く丸めます。その状態で背中に空気を送り込むイメージで深呼吸を3回行いましょう。 肩甲骨の間の筋肉(菱形筋など)をじわーっと伸ばします。
3. テニスボールを使った背中のポイントほぐし
仰向けになり、痛む場所(肩甲骨の間)と床の間にテニスボールや丸めたタオルを挟みます。痛気持ちいいと感じる強さで押し当てながら、深呼吸をゆっくり5回行いましょう(※骨に直接強く当てないよう注意してください)。
背骨と肋骨の動きを取り戻し、深い呼吸ができる身体へ
ストレッチやセルフケアで胸郭をほぐすことで一時的に呼吸は楽になりますが、「何度も息を吸うと背中が痛む」「胸の開きにくさが続いている」という場合、背骨(胸椎)自体の歪みや骨盤の傾きが原因で胸郭が固定化されている可能性があります。
当院では、背骨や肋骨の関節ひとつひとつの動きを丁寧にチェックし、胸郭がしなやかに広がる本来の姿勢へと整える施術を行っています。
「深呼吸がしづらい」「背中の痛みがなかなか取れない」とお悩みの方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。
